過去の展示レポート
「花籠-井上洋介展」

「花籠-井上洋介展」 2015.12.2~12.19

CONCEPT・WORKS

 井上洋介氏は、多摩美術大学で「美術」そして油彩技法を学んだ。しかし学んでいくうちに「美術」という概念は本来、日本に存在しなかったことを知る。日本における「美術」とは、明治期に近代化政策の一環として西洋からもたらされた価値観にも関わらず、「美術」が自明のものであると思い込まれていた日本では現在においても日本的美術の概念が曖昧だと。日本的美術の在り方を探るため、西洋における絵画の概念(マチエール)と日本の伝統工芸(漆芸)を融合させたいと考える様になった。輪島で漆芸作品を観た時、人間技とは思えない繊細さ、その質感に強烈に感動し、このどれもが絵画として大きな可能性を秘めていると直感した。
 今展覧会では、日本のこの時代に生まれ、育ち、学んだ人間だからこそできる表現をしたいと考える井上氏の作品をお楽しみいただけます。

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