過去の展示レポート
バベルの末裔たち 清水健太郎展

バベルの末裔たち 清水健太郎展 2015.6.18~7.4

CONCEPT・WORKS

清水健太郎氏は近年、旧約聖書の創世記に登場する「バベルの塔」をテーマに制作を続けています。
ノアの物語以降、その息子である人間は天まで届く塔をつくり、神に挑戦しようと試みます。
しかし、神の手によって阻止されたことから、空想的で実現不可能な計画を比喩的に「バベルの塔」と言われています。
清水健太郎氏は、そのような希望と悲しみを抱きながらも理想の塔を目指し、懸命に歩み続ける人々の姿を描いております。
今回は大作を中心とした油彩作品を近作・小作品合わせて約25点展示致します。

作家の言葉:
人々の営みを支える器である住処は、常に変容し代謝している。それは人間の夢の形であり欲望の結果でもある。
そして古いものの上に新たなものを作り、その繰り返しの中に私たちの日常は成り立っている。少なくとも旧約聖書の「バベルの塔」のお話が書かれた時代から今に至るまで変わらないようだ。
私の描く世界は、過去や現在の何の変哲もない日常の情景の堆積物であり、脈々と続くこの営みの中で希望の住処を追い求め懸命に彷徨いながら歩みゆく人々の姿を捉えられればと思っている。
描かれたもう一つの世界の中を、旅をするような気分で鑑賞してもらえたら幸いに思う。

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