過去の展示レポート
山紫水明 Scenic Beauty 尾形 純展

山紫水明 Scenic Beauty 尾形 純展 2016.9.5~9.24

CONCEPT・WORKS

尾形氏は、東京藝術大学大学院美術研究科保存修復技術油画を修了後、美術品や文化財の保存や修復に関連する様々な知識を活かしながら日本の美を表現し海外でも活躍する作家です。

 尾形氏は一つの文化財でもある日本庭園、Zen gardenなどの景観を見つめ、それを抽象的な表現として現す事を試みています。
「山紫水明」は、『美しい景観』をもとにした抽象絵画の世界 -というテーマ性を持ち、時間を重ねた美しさを、色材を重ねることで古色のような中間色を生み出しています。そのような作品は近年、ホテルやレジデンス、レストランなどのパブリックスペースでも提案され採用されています。

「古来より伝わる古色。自然の中に潜む色の世界に心を留める。目映く咲く花も、やがては枯れた美を放つ。流れる水や土、 空気に形がないように、絵画の表現もそのように容易に構築されない、しかし強く映える自然の景色のような‘絵画のありよう’ をもとめ、制作を続けている。庭の世界は時間の流れや季節の流れという変化によってさまざまな表情を魅せる。夜があける頃から夕闇へと変化してゆく色彩の移りはまさに印象派の絵画のようだ」と尾形氏は語っています。

 また、経年によって変化する色彩、枯れた葉に丁寧に命名するような古人の感受性を概念として制作を続けているという。

 今展は、文化財の保存にも携わる作家の特異な想いを現した展覧会になっております。

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