今後の展示会
松村淳ガラス作品展 -夜にひとり-

松村淳ガラス作品展 -夜にひとり- 2017.7.3~7.15

CONCEPT・WORKS

 松村氏は多摩美術大学 美術学部工芸学科を卒業し、風景をテーマとした作品を制作しているガラス作家です。色鉛筆で描かれた板ガラスを接着し、周りを研磨して仕上げる積層ガラス方法を用いた作品で、重ねていくことで表現される遠近感と深い色は、ガラスという素材ならではの魅力を感じさせます。
 松村氏は「私は心地よくつめたいガラスに魅力を感じ、そのつめたさから得られる情景をモチーフに制作しています。昨年6月までひとりで暮らしていた青森の小さな町では、短い夏に動植物たちは精一杯命を燃やし、長く暗い冬には世界がなくなってしまったかのように白い静寂に包まれます。月や山や海は大きく、自分の存在は小さくなってゆき、心に直接ずしりと重みを持って迫りくる大きな自然に包まれるとどこか心細く、寂しくなります。そしてひとり思いを巡らせ自然に身をゆだねていくうちに、自分と周りの環境の境目が滲んでぼやけていき、時間の流れや自身の体の輪郭もなくなっていくような感覚をもちます。やがて見ている景色も過去の記憶も夢の中でみたものも輪郭をなくした透明な風景の一つになります。そういったひとりきりでいるときの気持ちや感覚は、何物にもとらわれていない、その人自身の持つ純粋な部分であると思います。今回の個展ではそのひとりきりでいるときに感じたことを手がかりに制作した作品を中心に展示します。私の作品を通じて、その人自身の持っている大切な気持ちと風景の記憶を辿り、思いだすきっかけとなっていただけたらうれしいです。」と作品制作の思いを語っています。
 松村氏ならではの技術で生み出されるガラスの世界をご堪能いただけます。

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