過去の展示レポート
菅原玄奨  『東京の人』展

菅原玄奨 『東京の人』展 2017.10.17~10.28

CONCEPT・WORKS

「非テクスチャーと触覚性」をテーマに人体像を制作する彫刻家、菅原玄奨は東京造形大学 彫刻専攻領域を経て、現在は同大学院に在籍しています。
 「従来のアカデミックな塑造表現を立脚点としながらも、人物の本質的な生命感や原初的な美を描写するものではありません。ありふれたユースファッションを身にまとった人々を粘土によって表現しながら、既存の塑造彫刻の持つ重量感やテクスチャーを排除することで、現代人の匿名性や虚無の具現化を試みてきました。また、粘土の持つ可塑性と、流動的に変転していく現代社会とを同義として捉えてきた。」と話す菅原氏の作品群は、物理的な束縛の強い彫刻特有の既存概念とは異なる軽快な自由さを感じさせます。
 今回の個展『 東京の人 』では、現代の東京の街で目にした人物をモデルに制作された新作の立像と、その呼び水として描かれたドローイングを発表。タイトルは、日本の近代彫刻史を語る上で欠かすことのできない彫刻家 佐藤忠良が制作した『群馬の人』へのオマージュでもあります。
 東京という街で生まれ育ち、塑造によって“今”のカタチを追い求める菅原玄奨の作品群に是非ご注目下さい。

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