深井 隆ー彫り出された翼- 2018.10.29~11.10
この度、Hideharu Fukaskaku Gallery Roppongi では、東京藝術大学彫刻科 教授 深井 隆氏の退任という区切りを記念として「深井 隆ー彫り出された翼-」の展示を開催いたします。
今回の展示について企画をしているDの3行目は以下のように記しています。
くくってしまえるほど単純なことではないが、
しかし、大抵の事柄はくくってしまえる。
焦りでも悲しみでも喜びでも、悦びでも。
そんな数々の事柄は、では、どうして単純になってしまうのだろう?
処理の問題なのか事実の問題なのかそれとも人には手の届かないことなのか。
深井 隆の手がさぐってきたのは、もしかしたらそんな【単純な】なことでしかないのかもしれない。単純でシンプルで、だから一定のカタさが一つの価値足りうる彫刻とは少々バランスがとりづらいのかもしれない。
だが、本来単純にくくってしまえた事柄は、そんな単純な話ではなかったはずだ。もし単純な話でしかなかったならば、こびりついた血や汗や涙の理由が、説明できないからだ。
半世紀にもわたって深井 隆は、そんなくくってしまえることと、くくってしまえないことを、粘り強くひたすらにその手で彫り出してきた。
だからそこに、嘘はない
本【彫り出された翼】展は、これまでの半世紀にわたる作家活動を踏まえながらもこれからの深井 隆を予感させる展示として企画されました過去と未来が交錯する現在に2018年の深井 隆の新作を御高覧いただければ幸いです。
開場時間:11:00〜19:00(最終日は17:00まで) 期間中無休
料 金:入場無料