過去の展示レポート
加藤真史 Surfacing from Depth 

加藤真史 Surfacing from Depth  2019.5.8~5.18

CONCEPT・WORKS

この度、Hideharu Fukaskaku Gallery Roppongi では、「加藤真史 Surfacing from Depth」展を開催致します。加藤は映画のワンシーンや街の風景を切り取り、さらに小さく切り刻み再構成する作品を作り続けています。

一見するとちぎられた写真をつなぎ合わせたフォトコラージュのようにも見えますが会場に合わせてインスタレーションとして再構成されたドローイングの集合体はその巨大さから圧倒的な実在感を感じさせる一方で部分を構成する一枚の作品は極めて不安定で抽象的です。それはまるで、「イメージ」がいかに曖昧なものによって立脚しているのかを問いかけているかのようです。
CRISPY EGG Gallery展示評より引用抜粋
(https://www.crispyegggallery.com/exihibitionmasashikato)

今展について「撮影したことや保存したことすら忘れたスマートフォンやPCの中の画像。
書いたことすら忘れた何年も前のSNSの投稿。
敷衍すればこれらは、日常的に起こるささいな見間違いや物忘れなどや、
たとえば真冬にしては暖かい風のない日の昼下がりの傾きかけた日差しなどの自然現象によってふと思い出す感性や記憶に近いものだ。
つまりこれらは記憶のビッグデータとでもいうべき深い淵に沈んでいたものであり、
ときに外部からの入力がきっかけで知覚の表面に浮上することがある。
私はこの現象を美術作家の制作活動に代入してみたい。
まず自分のこれまでの制作活動において、そこからこぼれ落ちたり、はみだしたり、置き忘れてきたものなど、「淵に沈んだものたち」を再び召喚し、浮上させる。
そしてこれらを丁寧につなぎあわせることで「作品」と「作品未満のもの」の境界を可視化/無効化しようと思う。
この試みは自己模倣や円環構造のマッチポンプという隘路にはまるかもしれない。
しかしそもそも社会や自然環境という私たちが所属している前提は循環構造を形成しているのではないか。
ということはその中で生きる私たち人間も同じ構造を持っているはずだ。」と加藤は語っています。
https://www.masashikato.com/

これまでに試みてきた作品と未消化に作品化されなかったものををつなぎ合わせることで見えてくるものは人の本質的・普遍的な世界でしょうか。作品から現代に生きる私達に様々な事を考えさせてくれます。是非、多くの方にご高覧頂ければ幸いです。

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