過去の展示レポート
吉田有紀 個展 “カオスとコスモス” 主催:吉田有紀

吉田有紀 個展 “カオスとコスモス” 主催:吉田有紀 2020.7.26~8.2

CONCEPT・WORKS

1996年のフィリップモリスアートアワードを皮切りに様々な発表を行ってきた作家 吉田有紀。日本画画材で描画した画面に樹脂を塗布し表面に光沢と濡れ色を与えることにより、日本画にも油絵にも見えない独自の質感表現の作品を作ってきました。閃光や、風などの視覚化できない現象を印象化し画面に再構成する抽象表現を行っています。近年はホールソーによる穴の開いた絵画や電気サンダーによるスクラッチやシルクスクリーンなどの手法を取り入れ、よりミクストメディア的な表現方法に変容しています。

今回の展示では、日本独自の絵画構造である自立する絵画(屏風形態)で内面と外見、本音と建前、陰と陽、混沌と秩序などの相反する世界を画面の表裏に抽象的、具体的に描く、超大型屏風をインスタレーション形式にて展示します。
 
 
【カオスとコスモス:吉田有紀】
自分の好きな絵に、酒井抱一が描いた「風雨草花図」があります。
草花の可憐な風景画の裏側に描かれている風神雷神。
この世が多くの偶然や奇跡から成っているということを、現実と創造で対比させる。この表現に芸術の力を感じました。

自分が表と裏に同時に絵を描くのは、抱一の影響でもあります。
表向き美しく保たれた秩序ある世界(COSMOS)と、実際はいびつに破綻している世界(CHAOS)を同時に描きたかったからです。
多様性を認めない世界。自由でいることの難しさを作品にしています。

即物的なものでは無く、意味も持ちたくなく、それそのものを作りたいと考えていますが、結局は無からは何も生まれず、何かしらに頼っています。

子供の頃、拾った石や葉に名前を付けたりして、家に持ち帰っていました。自分が拾わなければ誰にも知られず、誰にも語られずに消えていく存在のものとの特別な関係に、意味があるものと思っていました。

大人になると、意味があるか無いかは、他人の判断に影響され、自分だけの秩序は無くなっていき、道端に気を留めなくなります。

そんな考えが行き来しながら、作品が生まれてきます。

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会  期:2020年7月26日(日)~ 8月2日(日)※月曜休廊
開廊時間:10:00~19:00(最終日17:00)
料  金:入場無料

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【お客様へのお願い】
◯新型コロナウイルスが流行しておりますので、お客様ご自身の体調と相談して無理のないようお越しください。
○ご来廊の際はマスクを着用の上、入口にございます消毒液をご利用になり、感染拡大防止にご協力をお願い申し上げます。
○ご鑑賞の際は、他の方と十分な距離を保つようお願い申し上げます。
◯今後の状況により会期・時間等が変更になる恐れがございます。お越しの際は、弊廊ホームページ・SNSで情報を確認してからお出かけください。

【画廊の対応について】
○会場の扉を開放、換気を徹底致します。
○接触面等の消毒を徹底致します。
○接客時、スタッフはマスクを着用して対応致します。
○スタッフには手指消毒・うがい・検温・健康管理等、感染防止対策を徹底致します。


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